東急ストア ママ大学レポート

ママ大学 No.448 2017年11月27日(月)
たまプラーザテラス プラーザホール by iTSCOM

キッチンからはじまる家族の絆

今回のママ大学の講師は、テレビや雑誌などのメディアでおなじみの、料理研究家のコウケンテツさん。「料理を作って食べることは、未来を創ること」という言葉を皮切りに、食育の大切さ、家族の絆をつくる食卓の役割、男性の育児参加などについて、さわやかな笑顔とテンポのいい大阪弁で、楽しくためになる講演を繰り広げてくださいました。

両親から学んだ食卓の役割

 僕の両親のたった一つの教育法が、「ご飯をちゃんと食べること」でした。そして僕も、子ども時代の記憶として残っているのが、晩ご飯のシーンです。
 僕の母親は料理上手な人で、我が家では毎晩、家族はもちろん、近所の人や、時には知らない人までも交えて、その日あったことを色々話しながら、わいわい食卓を囲むのが常でした。そんな日々の中で僕は、おいしいご飯があると人は仲良くなれる、ということを知りました。一方父親も、「ご飯食べたか」「おかわりしたか」が口癖。「いただきます」から「ごちそうさま」までの食事の時間の間に、人にとって大切なことがすべて詰まっていると言い、おかわりするとほめられ、ご飯を残すとものすごく怒られました。
 とにかく食を大切にし、生活のど真ん中に食卓がある家庭に育てられた僕は、そんな暮らしに楽しさを感じ、幸せに過ごしてきました。こうして両親から教えられたことを、僕のフィルターを通して、多くの人々に伝えていきたい。今僕が行っている活動の原点は、我が家の食卓にあります。

ご飯の時間をもっと楽しくするために

 人は、ご飯を食べているときにも、セロトニンやオキシトシンといった、幸せホルモンを出すことがわかったそうです。そしてそれは、一人のときよりも、誰かと一緒のときの方がより出やすくなるのだそう。家族や気の合う人とご飯を食べるとおいしく感じられるのはそのせいなのです。
 僕はこの仕事を通じて、世界40カ国の家庭の台所や食卓を見てきましたが、海外の家庭の多くは、毎日同じもの、地域の郷土料理ばかりを食べています。日本ほど、バラエティに富んだ食事を作っている国はありません。日本は、家事と食事のハードルが高すぎるのです。
 ご飯の時間というのは、本来はもっと楽しいもの。家事や育児に疲れているときに、無理して料理を作る必要はありません。スーパーの惣菜、外食、宅配などもうまく活用してください。そうすることで、改めて、家で作る料理の良さも感じられると思います。ぜひみなさんに、料理との楽しい接し方を見つけてほしいと思っています。

講師プロフィール

料理研究家
コウケンテツさん

韓国料理を中心に、和食やエスニック、イタリアンなど、素材の味を生かしたヘルシーなメニューを提案。自身の経験をもとに、食育の重要性、家庭での食のあり方、食を通してのコミュニケーションを広げる活動に力を入れている。

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